幼馴染の沙織の日記

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もう時間的に余裕は無い。また外でするつもりなのかと思った。

しかし妹は、「先週も終わった後に一緒に外出したからヤバいよ。今日は我慢して」と断った。
Cさんも簡単に引き下がり、「わかった。じゃ、また今度な」と言った。

そして家庭教師の時間は終了した。

2人が1階に行くのを確認して、俺も自分の部屋に。
そして、さっそく我慢していたオナニーを始めた。

机に手を付かせて立ちバックでしていたのを思い出しながら。
ただやってるのは妹とCさんではなく、俺と沙織に置き換えていたが。

かなり最初から興奮していたからか、すぐにイッた。
その日、さらに2回オナニーした気がする。

秋頃にもう1度だけ妹とCさんのセックスを覗いた。
でも、音を立てない方法がパターン化されているのか、初めて見たときと同じ流れだった。

椅子に座りながらのフェラや机に手を付いてのクンニや立ちバックなどだ。
まるでビデオをもう1回見ているようだったので、期待外れだった。

その後Cさんと妹はどうなったかというと、家庭教師の期間中はずっと同じようなペースで会っていたようだが、高校受験が終わり、お互いの環境が違ってきた頃別れてしまったようだ。

手帳には5月下旬までしかハートマークが付いていなかったので、その辺りに破局した模様。
その後、Cさんがどうしているかは不明。

妹は別れた後も何人か彼氏が出来たみたいで、その時はハートマークが所々手帳に付いていた。
家に家族がいるときは男を連れてくる事はなかったので、セックスを覗ける事はなかったけど。

妹は現在大学4年。
就職活動していますが苦労しているみたいです・・・

こんなところです。

もう昔の事だし、思い出しながら脚色している部分もあるので、
事実とは若干違う部分もあると思います。
状況描写とかも下手で文章力もないので、これが限界です。すみません。

Cさんと妹の行為を見てて思ったのが、2人は行為をすぐ中断し誤魔化せる体勢を取ってるなということです。
ズボンなら履くのに時間がかかるけど、スカートなら捲ってるのを降ろすだけですし。

ベッドの上での行為が無かったのも、そのためだと思います。
かなり手順が慣れていたので、回数こなしているんだなと後々思いました。

俺と沙織は別々の高校に行ってからは、ほとんど接点が無くなっていた。
たまたま偶然会った時に、少し挨拶程度の会話をするくらいだった。

しかし、俺は毎日のように沙織の部屋を覗いていたのでその程度でも充分だった。

相変わらず告白する勇気は無かったが、もし沙織に恋人がいるそぶりが出始めたら、その時は覚悟を決めて告白しようと思っていた.
ただそれは俺の杞憂に終わり、沙織に男が出来た様子は無かった。

そして、そのまま俺と沙織の間には何も無いまま高3になっていた。

沙織は短大付属の高校に行っていて内部進学が決まっていたので受験勉強はしていなかった。

ほとんどの生徒が内部進学するので、部活も高3の夏で引退とかはなく卒業近くまで所属するらしい。
沙織は高校もテニス部だったようだ。

覗きは俺の場合夜限定。
理由は、外が暗くて沙織の部屋の電気がついてないと中が見えないからだ。

時々昼間も沙織の部屋が覗きたい事も有ったけど、日光が窓に反射するので無理だった。
朝も制服への着替えが見たかったが、やはり光の反射で無理だった。

高3の12月まで覗きをしていたと書いたけど、それを辞めたのは、月並みな理由だが大学受験が近くなって集中しようと思ったから。
相変わらず、沙織は月水金曜は6時半から7時、火・木曜は5時前に、土曜も2時前には帰ってきていた。

俺も予備校が有ったので、毎日チェックするわけにはいかなかったが。

沙織は最寄りの駅まで自転車で行っていたので、その自転車が家の駐車場に有るかどうかで、沙織が家にいるかどうかが分かるようになっていた。

日曜や祝日も沙織はあまりほとんど外出している様子はなさそうだった。
自転車はいつも有ったから。
学校以外は外出する用事が無かったようだし、あまり行動派ではないようだった。

しかし短大に進学したら、バイトしたり合コンとかで男と接する機会が多くなるはず。
そうなると沙織みたいなタイプはすぐに男に目をつけられてしまい、誰かと付き合ってしまうかもしれない。

そうならないように、俺は絶対いい大学に合格して、そして沙織に告白しようと決心していた。
少しでも沙織にふさわしい男になるために。

夜の間は沙織の事を忘れるためにいつも覗いていた窓は雨戸を閉めるようにした。

1月もそろそろ終わりになるある日の事。
センター試験も終わり、受験校もある程度決まっていた。

朝7時半頃新聞を取りに外に出たら、たまたま登校前の沙織と会った。
2、3分話をしたのだが、内部進学組は2月中旬までは午前中授業が有るらしい。

「勉強頑張ってね」と沙織は言って学校に行った。
沙織のために頑張っている部分も有ったので、これ以上ないエールだった。

そんな中、ふと沙織の家を見たら有る事に気が付いた。
居間の窓が開いているように見えたのだ。

あれっと思い近づいてみると、鍵の掛け方が中途半端で窓は完全に閉まっていなかった。
そのままだと窓は簡単に開いてしまう。

気が付いたときには沙織は学校に行った後だし、沙織の両親も共働きで出かけた後だった。
その時点では、まあいいやと思い家に帰ることに。

朝食を食べ8時半頃から勉強をしだす。
しかし、すぐに1つの思いが生じていた。沙織の部屋に行ってみたい・・・と。

だが近所の人にバレたらまずいし、勉強しないといけない時期だ。
俺は我慢して勉強することにした。

しかし当然勉強に集中出来るはずもなかった。
折角のチャンスが目の前にあるのだから。
俺は意を決し沙織の家に行く事にした。
バッグを1つ荷物に持って。

理由は分かると思うが沙織の下着を拝借するためだ。
9時半頃、辺りを警戒しながら開いている窓から沙織の家に侵入する。

目的は決まっているので他には目もくれずすぐに沙織の部屋に。
沙織の部屋に入ったのは中3以来なので約3年ぶりだった。

毎日のように部屋の中を覗いていたが、実際に入るとまた違った印象を受けた。
女の子らしい部屋だったが、少し質素な感じもした。
それが沙織らしいのだが。

さっそくタンスの引出しから下着を取り出す。
最近沙織の胸は成長したかなとブラのサイズを見てみるとトップ78アンダー65のBカップだった。

まだ成長途上なんだと感じた。
その内俺が揉んで大きくしてやらなければなとかも考えたりした。

俺は着ていた服を脱ぎ、代わりに上下にタンスから取ったブラとパンティを身につける。

その上にベッドの上にたたんであったトレーナーとジャージを履く。
すでに俺のモノはビンビンに。格好は地味だが初の女装オナニーだ。

しかも10年以上片想いしている沙織の服を身につけていると思うと興奮度は高かった。

沙織のベッドの上に寝てオナニーしたが、すぐにイッてしまった。
リップクリームを付けて沙織と間接キスをしたりもした。

1回ヌイた後、冷静さを取り戻して多少怖くなり家に戻ろうかと思った。
しかし次の機会があるとも思えないので、やはりもう少し沙織の家にいることにした。

その後家の鍵などを探しに行ったが見つからなかった。
家族1人1人が持っていて、家には予備はないようだった。

その日が沙織の家に侵入できる最初で最後の日かもしれない。そう思った。

鍵探しを諦め俺は沙織の部屋に戻る。

次は沙織の事を知るために何かしらの情報を得ようと思った。
沙織の部屋を物色する事に。

妹みたいに手帳の類が無いかなと期待しながら。
それが、知らない沙織を知ることが出来る簡単な方法だからだ。

すると俺の思いが通じたのか、
ルーズリーフケースの横に1冊のノートを発見する。

何気なしに取ってみると表紙には、
『日記帳 No.○○ 平成○年○月○日~』
と書いてあった。

まさに俺が望んでいたものだ。
始まりが前の年の12月中旬なので、現在使っている日記帳のようだ。

かなりドキドキしていた。
これから窓越しからではない本当の沙織を知ることが出来るからだ。

見ていた感じだと今まで沙織に男がいたことはないが、誰が好きなのかは不明。
高校は女子高なのでほとんど出会いはないから、一番有力なのは俺なはず。

もし俺のことが好きなら安心して告白できるな、
などと思いをはせて日記を読み始めた。

最初のページをさっそく読む。

『平成○年○月○日
今日はHさんと映画を見に行ったんだ○○というの。着いたら開演20分後で次の上演まで1時間半もあったから、近くのモスで軽く食事。その後、ちょこっと買い物してたら時間になったのでまた映画館へ。ハードアクションあり、笑いあり、涙ありでなかなか面白かったよ。その後ボーリング。2ゲームやったんだ。この前120だったからその程度行きたかったけど、今回は100と106だったよ。残念』

日付が12月中旬なので、おそらく期末試験が終わり、学校の友達のHさんと遊びに行ったのだろう。受験しなくていいと楽だなと思った。

しかし、この次の行から信じられないような衝撃的な文章が書かれていた!!

『そのあと彼の家に行ったら誰もいなかったから、エッチしたんだ。2回ほど。1回目は長くてもうイヤッってほど何回もイッちゃった。バックの時が特に気持ちよかったな。少し休憩して2回目やってたら途中で妹さんが帰ってきちゃったから、少し慌てちゃった。彼ももう少しでイケそうだったから、もっと繋がっていたかった・・・その後、帰りがけに欲求不満そうだったから、口と手で1回してあげてバイバイ。映画とか食事代とか全部出してくれたんだ。いつもありがとうね。』

俺は茫然自失とした。

そう、俺は沙織の事を窓越しに見ていただけで、実は何も分かっていなかったのだ。

10年以上片想いしていた幼馴染。
一番近くにいる異性は、俺ではなかった。

真面目で清純そうでデートもしたこと無いだろうと思っていた沙織は、すでにセックス経験済みだった。

Hさんは苗字で書いてあったので友達だと思っていたが、彼氏だったのだ。

俺は途方にくれた。
・・・しかし、悲しいサガなのか、なぜか下半身は異様な興奮をしてしていた。

日記を読んで、沙織が男とセックスしているのを想像したためだ。

俺は狂ったように、沙織のベッドに寝転がり日記を読みながらオナニーをしはじめた。

週2回程度書かれていた日記の中身は半分が学校の生活、半分は彼氏とのデート日記だった。

そのデート日記を読むたびに、俺はオナニーをした。
ヌイてもヌイても精神的な興奮度はおさまらなかった。

それほど沙織の日記は俺には刺激的だった。

結局、沙織の部屋で女装したまま、俺はなんと約2時間で11回もオナニーをしていた。
後にも先にもこんな経験は今までしたことがない。

11回も短時間で精魂果てた俺。
さすがにオナニーする気力も薄れ、失恋のショックで少し虚ろながらも冷静さを取り戻した。

長い片想いの失恋を現実として受け止めなければいけなかった。
俺は半泣きになりながらも、次の行動に出ることにした。

それは、他の日記帳を探す事だった。
今度は沙織の今ではなく過去を知りたくなったのだ。

全然男の気配が無かった沙織が、どうやって男と知り合い付き合ったのかを確かめたかった。

本棚や勉強机を調べたりしたところ、机の一番下の段に本屋で貰うような手提げのビニール袋が3つあり、中から日記帳を発見した。

26冊という膨大な量の日記帳が有り、日記帳のNo.1も含まれていてこれで全部のようだ。
ちなみにNo.1は小学校から中学校に入る春休みだった。

知らず知らずのうちに時間は12時過ぎになっていた。
もう少ししたら俺の母がパートから帰ってくるので、俺は家に帰ることにした。

授業は午前中だけなので、沙織も帰ってきてしまうかもしれない。
その時に使われていた以外の日記帳の全て、下着類、キャミソール、口紅などをバッグに詰め、おそらくもう2度と入ることは無いであろう沙織の家を後にした。

家に帰ってきて、すぐに日記帳を読みあさる事にした。

すぐに母が帰ってきて昼食になったが、全く食欲は湧かなかった。
また2時前には予備校のために家を出なければならなかったが、嘘を言ってサボる事にした。

他の事に気を掛けている場合ではない。

部屋に戻り、ベッドに横になりながら沙織の日記帳をさっそく読む。
俺はまだ諦めがつかないのか、読み始める前にこんな事を思っていた。

(今からでも沙織と付き合える方法は無いのか・・・。)

沙織の部屋に置いてきた日記帳で、現時点でHという彼氏がいるのは分かっている。
しかし、沙織がもし今まで何人かと付き合いがあって1人1人の期間が短ければ、Hとも別れる可能性が高い。

そうなれば俺にもチャンスが・・・と思った。
一方で、未だに沙織に純白さを求めていた。

少しでも沙織が男とセックスした回数が少なかったらいいのに、などと思ったりもした。

まずは新しい日記帳から読んでいく事にした。
いつ頃からHと付き合い始めたのかを知りたかったからだ。

高3の9月からのだ。
いきなり1ページ目で答えが出た。その時点でHとは付き合っていた。

すぐに次の日記帳の最初のページに。今度は6月だ。
またも結果は一緒、Hとすでに付き合っているのだ。

段々と嫌な気分になってくる。
1人の男と長く付き合っていてほしくはなかった。
俺の入り込む余地がなくなってしまう感じがするからだ。

そして、1冊1冊の最初の1・2ページだけを読んでいった。
結果は、高3はおろか高2のスタート時でも沙織とHは付き合っていた。

(すると高1からもう2年以上も付き合っているのか・・・)

雑誌の印象で、女は高1の夏から秋にかけてが一番彼氏が出来やすく初体験の確率が高いと思っていた。
高校に入ってからの友達の紹介で男と付き合い始めたのかなと思った。

中学時代は毎日クラスで会っていたし、時々一緒に帰ったりもしていたので沙織の事は分かっていた。
やはりあまり顔を合わせなくなった高校に入ってから何か有ったのだろう。

この高校入学から高2スタート時までの4冊の日記帳で全てが分かる。
いよいよ、沙織がいつ付き合い始めたとかが分かるのだ。

俺は今度は、一気に逆戻りし高校入学時点から書かれている日記帳を読むことにした。
その方が、沙織の色々な経験の流れが分かると思ったから。

1ページ目を開く、入学式や学校の事しか書いてなかった。
ここからどうなるのかという期待が胸に膨らむ。
そして、ページをめくった。

・・・なんと信じられない事に、2ページ目にはデート日記が書かれていた。

相手はHだった。
ようするに沙織は中学時代からHと付き合っていたのだ。

中3の時は毎日顔を合わせていたのに、そんなそぶりは全く見えなかった。

一緒に帰ったときも、クラスの恋愛話はしたけど、意識してしまいお互いの話はしていなかった。

意識していたのは俺だけで、沙織は俺の知らないところで男と付き合ったいたのだ。
俺は、かなり大きくショックを受けた。
中学時代の淡い思い出が一気に崩れた感じがした。

俺はさらにさかのぼり、中学時代の日記帳を見る。
すると日記の所々に写真が貼られている。

どうやら思い出を鮮明にするために、そうしているようだった。
高校に入ってからのには写真が張っていなかったので、すこし不思議だった。

案の定写真には沙織とHが写っている写真も有った。

高校時代の日記を見た時点で分かっていたが、結構年上のようである。
見たことのない奴だったが、身長も高く結構格好いい感じだった。

また俺は日記をさかのぼっていく。
そして、とうとう読みたい部分にたどりついた。
それと同時に激しく後悔を覚える事になる。

*ここから先、どういう順番で日記を読んだか忘れてしまったので、時系列で沙織の事を書いていきます。
沙織の日記を元に、少し小説風に書きます。

中3のクラス替えで沙織は俺と一緒のクラスになった時、すごく嬉しいと日記に書いていた。
そう、沙織も当時俺に対して恋心を持っていたのだ。

しかし、現状を考えたら虚しくなるだけだった。
その頃の日記では、学校の生活に加えて俺への想いが所々綴られていた。

5月の中間試験の勉強会での事も書かれていた。
最初不安だったけど、2人きりでいれるのが嬉しかったらしい。

あの、妙な雰囲気になった時、沙織はキスしていいと思っていた。
まだ付き合っているわけでもないし、告白されたわけでもないけど、俺にだったら・・・と思っていた。

しかし俺が冗談ぽく誤魔化してしまい、多少ガッカリしたようだった。

その後の2日間も一緒に勉強したが、その件がうやむやになってしまい、気持ちが通じ合うのはまだ先みたいだし、もしかしたらずっとこのままかもと思い始めたようだ。

勉強会から約2週間経った6月上旬。
部活が終わり、テニス部で同じクラスの友達と3人で学校から帰っている途中、1人の男の人に声をかけられた。

その人はその週から2週間の間教育実習で学校に来ている人だった。
教育実習は普通母校でやる。
つまりその人は俺や沙織の先輩に当たる人だ。

どうやら中2・中3の英語の幾つかのクラスが担当で、俺と沙織のクラスでも教えているらしい。
で、生徒側から見た問題点を教えてほしいという事だった。

その時は、あまり授業の記憶がなく、次の授業の時が終わった時にという事に。
その日は、先輩が3人を追い越して帰っていき終了した。

先輩は中高とテニス部だったそうで、毎回男女のテニス部に短時間だが顔を出すようになった。

次の週の半ば、また部活の帰りに3人でいたら、その先輩に声をかけられた。
帰りながら4人で、良い所や悪い所を教えてあげたらしい。

途中で分岐点が来て、友達2人は沙織とは別方向の道なのでお別れ。
沙織と先輩2人で今度は帰る事になった。

そこで沙織はテニス部の問題などを相談したそうだ。
沙織は副部長で先輩と後輩の折り合いの悪さに四苦八苦していたらしい。

それと、英語の成績が悪い事も相談したそうだ。
勉強法や長文の読解が出来ないと。
先輩は、10分位の間簡単にだが教えてくれたそうだ。

別れ際に、また相談が有るならということで携帯の番号を教えてもらった。
特別扱いは禁止なので、テニス部の友達2人以外には教えないでという事で。
そこで2人は別れた。

ここまで来れば、大体今までの流れで分かるだろう。
その先輩がHだったのだ。

沙織はあまり噂が広まると困ると思い、携帯の番号を聞いた事は誰にも話さなかった。

その後教育実習も終わった後も、時々だが沙織とHは連絡を取っていた。
まだ当時は中学生が携帯を持つ時代ではなかったし、電話代がかかるので短い時間だったが。

その電話で、相変わらず部活のグチや英語の事などを話していたらしい。

連絡方法は、最初は絶対沙織からで、そのまま話すか、折り返し電話をかけてもらう方法だった。

知らない男の人からの電話だと親が怪しむと思い、最初にHから沙織の家にかけることは無かったようだ。

7月上旬。期末試験がもうすぐの時。
Hさんは、英語の成績が悪いなら試験まで見てあげようかと沙織を誘った。

沙織は見てほしい気もしたが、一旦返答を保留した。
俺との勉強会が有るかもしれないからだ。

沙織は俺に勉強会をするのかを聞いた。
しかし以前書いた通り、俺は家庭教師をつけられていたし同じ失敗は出来ないので断った。

そして沙織はHさんに連絡を取り、約1週間だけだが英語を見てもらう事にした。

見てもらうのは、俺と勉強会をやった時間帯と同じ、塾の行く前だった。
Hの大学の都合もあり、夜遅い時間になった事もあったようだ。

夜遅い時は、塾の帰りに待ち合わせていたようだ。
場所は地元の駅の近くのマックだったらしい。

その見てもらった1週間の間に沙織の気持ちに変化が訪れる。
ボランティアなのに丁寧に教えてくれるHに憧れの感情が芽生えていた。

身長は180台前半、顔も格好良くオシャレな感じ。
テニスが上手で、自分が苦手な英語も出来る。
しかも、同級生にない良い意味での大人っぽさを持っている。
俺と比べても好きになる要素が満載だ。

そして、英語の試験の日。
沙織は自分でも分かるほど、英語の出来が良かったのを感じていた。

憧れの気持ちに、感謝の気持ちが加わったのだろうか。

その試験が終わった日の日記に、Hに対する感情が憧れから恋心に変わったと書いている。
とうとうこの日、俺の知らないところで沙織の気持ちが変わったのだ。

俺が沙織への想いを大事にして、期末試験前も一緒に勉強会をすればこんな事にならなかったのに・・・

それでもまだ、俺の事が好きという気持ちも沙織には有った。
まだ気持ちが揺れていたのだ。

しかし今までの俺と沙織の関係が状況的に裏目に出ることになる。

俺の場合は告白して失敗すると、この後ずっと悪い感情を引きずりながら過ごさないといけない。

しかしHの場合は失敗しても、連絡を取らないようにすれば接点はないのでなんとかなるはず。

もし告白するなら俺よりHの方が心情的には楽だと思っていたのかもしれない。

次の日に、期末試験終了。沙織はHに電話をかける。
お礼の電話と共に、暇な時にちゃんと会ってお礼がしたいという趣旨を告げる。
2日後に会う事に。

その間の1日にクッキーを手作りし、お礼と告白の文章を書いた手紙を書く。
クッキーの袋の中に手紙を同封したようだ。

2日後。Hと会いクッキーと手紙を渡す。
クッキーはその場で食べてもらったが手紙は、後で読んでほしいと頼んだようだ。

夜に手紙の返事を聞くために電話をした。
Hの返答は少し考えさせてほしいとの事。
返答の期限を1週間と決める事に。

その1週間は沙織の中ですごく長く感じたらしい。
その間に期末試験の結果が帰ってくる。
全体的に上昇し、感触どおり英語が特に上がっていたそうだ。

約束の1週間が過ぎる。期限の日は終業式の日だった。
通信簿を見て英語が5段階評価の4なのに喜ぶ。
1・2年のときは2か3しかなかったらしい。

早速学校から帰り、Hに連絡。
夕方頃沙織の家から歩いて2・3分位の集会所がある公園の前でHと会う。

Hもその方向から逆方向に歩いて5分の所に住んでいたが、車で来たのでドライブに。
成績が上がった事をHも喜んでくれたようだ。

少し話をしながらドライブ。
1時間位経った頃、待ち合わせした公園に戻って来る。

そして、とうとう告白の返事のときが来る。
Hの返事はOKだった。1週間返答を保留した理由は不明。

沙織は嬉しくて泣いた。想いが通じたのだから。
助手席で泣く沙織をHは落ち着くまで抱きしめる。

泣くのが終わった時、Hは沙織から腕を離す。
2人で見つめあう。俺とのあの勉強会と同じシチュエーションだ。

しかし、相手はヘタレな俺ではなく、恋愛経験がありそうなHだ。
沙織は目を閉じ口を少し突き出す。Hもそれに応える。

こうして沙織はファーストキスを経験した。
その後、沙織の家まで送ってもらいもう1度降り際にキスして別れたらしい。

夏休みに入る。
しかし沙織は部活や夏期講習、Hも大学の前期試験やレポートで忙しいようだった。

それでも暇を見つけて短い時間だが2人は会っていたようだ。
キスも会うたびにしていた。
この頃から2人で写っている写真が日記帳に多く貼られるようになった。

付き合ってから5日後。
沙織は初めてHを家に入れた。

一緒に昼食を取って、レンタルの映画を見て、少し英語を見てもらったらしい。
その後、居間でHの今までの恋愛経験を聞いたらしい。

付き合ったのは4人でセックスしたのは3人らしい。
沙織は少し嫉妬したようだ。

沙織はHに自分は今まで恋愛経験がないので、初セックスは少し待ってほしいと頼んだ。
沙織が高校に合格した時にまだ付き合ってたら、その時は・・・という約束を2人はした。

その話の後、沙織は初めてペッティングを経験した。
服の上から胸を揉まれたり、逆にズボンの上からHのモノを触ったりする程度だが。

胸が小さくてHがガッカリしたのではと思ったらしい。
ちなみにこの日貼られていたのは、居間で2人でキスしている写真だった。

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