風俗行ったら人生変わった【長編】③←イマココ
晋「えっと、だから、AVに出ないとか、風俗を止めさせるとか、それくらいじゃ済ませませんから!」
 晋「今まではかよさんを守りたいから俺さんは動いてたでしょ?」
 俺「うん。」
 晋「俺さんは、それでよろしいわ。俺は、スカウトをボロボロにします。こういう奴は痛い目に合わんと分からんからなwww」
晋作君の目が真顔だったwww
 ガリガリを相手にしてたときとは、全然、表情が違う。
晋「あんなガキに説教たれるためにわざわざ来たんとちゃいますから、俺。」
 晋「とにかく、やっぱり300万の話はうそやったわけですよ。かよさんの稼いだ金は、全部、スカウトの懐に入ってます。」
 俺「うん・・・晋作君の言う通りだったね。」
晋「違いますて。俺さん、まだ分かってへんみたいやな。スカウトはボロボロにせんとあかん理由が。」
 俺「???」
 晋「つまり、彼女は自分の稼いだ中から250万まで返してたんですよね。」
俺「うん。」
 晋「でも、もともとこの話しが嘘やってんから、かよさん、風俗で働く必要もなかったわけですよね?」
俺「うん。」
 晋「まだ分かりませんか?もうっwww」
俺「・・・」
つまり、どういうことだってばよ?
晋「かよさんは、何もかも、スカウトに貢いでるのと同じって事ですよ。いいですか、スカウトは、かよさんから、直接金を受け取る、店からも、紹介料とか、マージンを受け取る、そんで、店自体が、スカウトと関係してたら、その売り上
 げもスカウトの利益になってかも知れないじゃないですか。」
俺「!!!!!!!!!」
晋「つまり、かよさんは、今、スカウトに金を吸い取られる為だけに生きてるんですって。」
 かよさんが、働いて返す借金の分しか考えてなかった・・・。
というより、気付かなかった・・・。
俺「・・・それ、やばくね?」
晋「そんでAVの単体契約でしょ?300万くらいの契約だと、ダクション側に入る金は150~200万ですよ。」
 俺「濁ション?(頭のなかの語感)」
 晋「プロダクションのことですよ。スカウトが、メーカー周りしたってことは、プロダクションも兼ねてるんですわ。」
 俺「ちょっちょっちょっと待ってよ?えげつなすぎるだろっ!!!」
確かに、何か、ガリガリが可愛く見えてきたwww
認めたくないし嫌だけど、ガリガリは、やっぱりガリガリなりにかよさんのことは好きだったんだろう・・・と思う。そして、あいつがかよさんに迷惑をかけたのは、「だらしなさ」とか「甘え」だ。その結果、こんなかよさんの人生を狂わしたんだろうけど、スカウトは、金を搾り取るだけしか考えていない。
つまりは、かよさんを全く人間扱いしてないっ(怒)
晋「つまり、女をしゃぶりつくすってのはこういうことですわ。」
 俺「・・・・(完全にレ○プ目)」
ガリガリは、確かに許せん。
 でも、かよさんはガリガリには、それなりに感情があるようだ。ガリガリを見てた恨みがましい目は忘れられん。
 かよさんは絶対に悪口は言わんけど。
でもさ・・・スカウトのことは、そんなに恨んでいないというか・・・、変になんか、信用してるっぽいようなところさえある。断りきれず、困ってるだけよのうな・・・。
怖いわ。
 まじで怖い。
 世の中にはそういうことがあっていいのか・・・。
俺「な、なんでさ、そ、そういうことがありえるの??」
 晋「金ですわ。」
俺は怒りで真っ青になった・・・。
 金・・・。
 金ってそこまでして欲しいもんなのか・・・。
俺は大金へのリアリティがまるでなかった。月10万から20万くらいの間しか分からんwww
なんだろう?
これまでのかよさんの為の怒りから、こういう理不尽なことに対する怒りが湧いてきた。
 今までの怒り方と何かが違うような気がする。
俺「晋作君!スカウトをボロボロにするって、どうやって・・・」
 晋「告訴すれば、刑事事件に問えますし、多分、執行猶予はつかんでしょ。でも・・・」
 俺「でも?」
 晋「そんなことしても、なんの得にもならんですし、かよさんも更に傷つきますよ。要は、そこまで金が欲しい奴の一番嫌なことは・・・」
俺「金を取るの?」
 晋「そう、金を取るんですwww思い切り、むしりとるんですよwww」
 俺「でも、そんなこと、可能なの?」
晋「示談っていうんですよ。この場合、仮に裁判したときに、損害賠償、慰謝料で当然、取れるやろうっていう額が基準にるんですわ。」
 俺「??」
全く理解できず、レ○プ目www
 もう、君に任したよ、晋作君。
スカウトと会うのはガリガリよりも簡単なはずだ。
 いずれ、俺とかよさんと一緒に会うと約束していたからな。
 晋作君に言わせれば、俺も舐められているから、きっちり丸め込もうとしてるはずだってwww
でも、その前に晋作君のことをかよさんに紹介しなければならない。
 俺はかよさんに電話した。
紹介したい人がいるからとだけ。
 電話で上手く言える自信が無いwww
晋作君と俺とはかよさんとファミレスで会うことにした。
晋「うわ、ほんまにめっちゃ綺麗やん!」
 かよさんを見るなり晋作君は言った。
晋「俺さん、女慣れしてへんから補正かかってると思ったのに・・・」
 かよ「そ、そんなことないです。」
 晋作君は誰であろうとも、目をしっかり見るwww
しっかり見ながら、
 晋「綺麗って、マジで。自分、よう言われるやろ?」
 って連発するもんだから、
かよ「ほ、ほんとに、そんなことないです///」
 晋「嘘や〜んwww」
 かよ「//////」
かよさん?
あの〜、見たことないんですけど、そんな恥ずかしがり方www
 いや、待てよ?出会いの差もあるのか?
かよ「お風呂に入ります?」
 からの出会いと普通の出会いの差もあるのか?
そうだよね!!そうなんだよ( ゜∀゜)アハハハハ八八ノヽノヽノヽノ\/\
俺「晋ちゃんっ?(怒)」
 晋「いや、・・・えっと、俺はですね、あの俺さんの友達でですね」
 とにかく、晋作君は、AVの話を断ることでアドバイスをしたいとだけ言った。
晋「俺も、そういう業界にけっこう、詳しいんで力になれると思います。」
 かよ「あの、すいません・・・。私、意志が弱いみたいで・・・」
 晋「いえいえ・・・、ああいう業界は女の子を丸め込むのに慣れてますからね。かよさんはおいくつでしたっけ?」
 かよ「19歳です。」
 晋「19って、俺さん、犯罪ですやろ、こんな可愛い娘??」
 俺「いや、晋作君、このまえキャバクラでお持ち帰りした娘18歳だったんじゃなかったっけ?」
かよ「キャバクラ??(ピキッ)」
 あれ?かよさん、なんかちょっと、怒ってるwww?
 しかも、俺の方を見てるってことは・・・睨まれて嬉しいって・・・・www
晋「でも、19歳やったら、無理ないですわ・・・。相手はそういうことを仕事にしてるんですから。」
 俺「晋作君は信用できる友達なんだ。彼に任せといたら大丈夫だと思うよ。」
 晋「任せといて下さい。それでですね、かよさんに委任状を書いてもらいたいんですわ。」
俺・かよ「委任状?」
晋「満喫で作っといたんで、書名と拇印だけしてもらえれば・・・。」
 ざっくり、こんな感じの文面だったと思う。
私、かよは、遼太郎を代理人と定め、次の件に関する権限を委任します。
1 AV・芸能プロダクションとの契約についての一切
 2 AVメーカーとの契約についての一切
晋「これで、今後、一切、かよさんは、スカウトに対して何も言う必要はないです。というより、会わないで下さい。」
 俺・かよ「え?」
 晋「っていうか、俺さん、かよさんにスカウトに会うなって言ってください。」
俺「え?」
晋「かよさんはご自分でも意志が弱いって言ってるんですから、俺さんが背中を押すべきでしょ?」
 俺はかよさんの方を見た。
 そして晋作君のほうを見た。
 人に、そういう風に命令したこと無いし・・・第一、断られたらどうすんだよ?
晋作「早く、言ってください。この場で。」
 かよさんも、驚いて、晋作君と俺を交互に見てる。
俺「か、かよさん、あのっ!」
 かよ「は、はい。」
晋作君は俺達二人をしげしげと見ている。
 なんか、おままごとを見られているみたいだったwww
俺「も、もう、スカウトさんには会わない方がいいと思うよ?」
かよ「・・・・」
 かよさんはうつむいてしまった。
晋作君が俺の背中をつつく。
 口パクでもっと強く言えとwww
俺「もう、会わないほうが・・・」
 晋作君が、俺のわき腹をつついて、耳打ちした。
晋「(ボソッと)会うな!ですわ」
 もうヤケクソだwww
俺「もう、スカウトと、会うな!!」
 かよ「はい・・・」
え?あれ?あっさり。
なんか、かよさん、顔が赤くなって目が潤んでるし・・・。何?コレ?
 晋作君はgjと親指を立ててるし。
え?
晋「うん!」
 晋作君はにっこりと笑った。
晋「AV出演の件はこれで解決です。」
 俺・かよ「え?」
 晋「いえ、だから、遼太郎さんが、絶対に断わる、と言えばおしまいです。」
俺・かよ「は?」
晋「wwwつまりですね、スカウトは、俺さんは、この件に直接関係ないって言ってたんでしょ?かよさん本人との話だと。」
 俺「うん。」
 晋「でも、こういう委任状をかよさんが書けば、俺さんと、話しをせんと、進まなくなるんですよwww法的には、関係ないどころか、当事者扱いになるんですwww」
晋「それにかよさんはもうスカウトに会わないんだから、完全に完璧ですよwww」
 晋「まぁ、これで準備が出来ましたから、スカウトさんを呼び出してもらえますか。話しがしたいって。」
かよ「あ、は、はい。」
 かよさんは、スカウトに電話をかけた。
その間に、晋作くんはヒソヒソと、俺に耳打ちした。
 晋「まぁ、金をとる件とAVの件は別件ですからね。いちおう、メーカーとかも動いてるみたいやから、先に完全にきっちり断っといた方がええと思いまして。」
 俺「俺は、AV出演を断るのだけで追い込まれてたのに、なんか複雑だよ。」
 晋「俺は、そんなもんは、すぐに片がつくと思ってましたわ。最初からスカウトから金をとることしか考えてませんでしたよ。」
俺「ええ???そうなの?どの時点で??」
 晋「俺さんから電話をもろたときからですわwwwそれと、俺さん―」
俺「なに?」
 晋「かよさんはドМですから、そこらへん分かってて下さいねwww」
俺は情弱の本当の意味を知ったよwww
 ブラウザを何、使ってるとか、そんな問題じゃないんだwwwなにわ金融道も、カバチも、がんぼも、牛島君も読んでるけど、結局、分からんもんだなぁ・・・。
委任状、すげー、代理人って響き、カコエエ。
 プロ野球選手とかの代理人とかも、契約金とか全部任されるんだもんな。
晋「最初にAVの件はサクッと片付けて、スカウトを追い込みましょう。」
 俺「う、うん!全く役に立てる気がしないけどねwww」
かよ「スカウトさん、来るって。」
 俺「このファミレスに?」
かよ「うん、俺さんと一緒にいるっていったら、すぐに伺いますって。」
 晋「じゃあ、かよさん、電話、貸しとって下さい。そんで帰っといてください。」
なるほど、携帯を借りとくと、スカウトともあえるし、スカウトはかよさんだけに連絡も取れないわけか。本当にこういうところは心得てるよな、晋作君は。
かよさんは、携帯を俺達に預けて、心配そうに帰っていった。しばらくして、入り口付近でスーツ姿の男がきょろきょろしていた。
晋作君が指差した。
 晋「あれっぽいですね。」
 言う終わらないうちに、その男が電話をかけると、机の上の携帯がぶるると震えた。
スカウトだ!
 スカウトだよ!!
 ついに来たよ!!
うわ〜〜〜〜〜〜!!!緊張してきたぁぁ・・・
あ、あれ?
なんか、イメージと違うぞ・・・。
晋作君が手で合図をした。
 男は、ぺこりと頭を下げて、こちらに向かってきた。
スカウト「スカウトです・・・。あれ?かよさんは?」
 晋「まぁ、座ってくださいよ、何か頼みますか?」
向こうに座る男を見てみると、
あれ?しょぼい?あれ?
身長、俺と同じくらいwwwそんでにっこにこしてるwww
 電話で聞いた声は、静かだけど低くてさ、にこやかな感じなんだけど威圧感があったんだけど。
すげーギャップだwww
スカウト「え〜、かよさんは?」
 晋「今日のところはちょっと俺達だけでお話したくて・・・」
スカウト、よく見ると、ニコニコしてるのに、目が全然、笑ってない。
 こえぇwww
晋「名刺貰えますか?」
 スカウト「あ、はいはい。」
 スカウトの差し出した名刺はこんな感じ。
「株式会社○○ スカウト 芸能プロダクション 映像制作、IT、広告、企画」
 なんだ、いろいろ業種をやってるんだなぁと思った。
しかし、全然、怖くないwww
もっと怖い顔の怖い人だと思ってたんだけど、これって油断なのかな?
晋「じゃあ、お話に入りましょか。」
 スカウト「あなたがかよさんの彼氏さん?」
 晋「いえ。こちらですけど。」
スカウトは笑わない目でじろじろ俺を見てきた。
 俺は「彼氏です」ってな感じで、軽く会釈した。
でもよく考えたら・・・っていうか良く考えなくても、俺ってかよさんの彼氏じゃないんだけどねwww
スカウト「ああ、あなたね、この前の電話の・・・」
 晋「じゃぁ話を・・・」
 スカウト「じゃあ、あなたはどちらさんなの?」
 晋「この人の友人ですよ。」
スカウト「あれ?彼氏(俺のこと)さん?」
 俺「はい?」
スカウト「この前、言いましたよね?これはかよさん本人の問題だって」
 俺「はぁ・・・。」
スカウト「あのねぇ、あなたも基本的には他人でしょ?それでも、心配だろうからお話しをしようと思ってきたのに、こちらさん(晋)なんて完全に他人じゃないんですか?」
 俺「い、いや・・・あの・・・こういう問題は詳しくないんで、友人に相談して来てもらったんです」
スカウト「あのね、遊びじゃないんですよ?分かります?結構なお金が動いてるんですよ?友達を呼んでどうこうって・・・。」
 俺「いえ、あの、彼はこういう話し合いに詳しくて・・・」
スカウト「だから〜、かよさんからしたら、彼氏のあなたは、まぁおいといても完全に他人でしょ?ちょっと詳しいからって、かよさんの仕事に口を出す資格あるの?」
 俺「た、他人かもしれないですけど、あの・・・、別に話し合いだし、詳しい人に同席してもらってもいいでしょ?別に困らないですよねっ?」
スカウト「いや、困るでしょう?まず私がいい気持ちしませんもの。あなたなら、いきなり知らない人が話し合いに入ってきても、平気なんですか?いい気持ちしませんよね?ですよね??」
 俺「いえ・・・それは・・・そうですけど・・・」
スカウト「ですよね?いきなり呼び出されて来て見ればかよさんはいない、見たこともない人はいる、それで話し合いって出来ないでしょ??」
 俺「・・・いや、あの・・・ですけども」
スカウト「今日は帰らせてもらいますよ。だいたい、あなたと話すのだって、こちらの好意なんですよ?かよさんの事情は知ってますよね?」
 俺「・・・」
スカウト「じゃあ、帰りますからっ」
 スカウトは、席を立とうとした。
そのとき、
 晋「ちょっと待ってもらえますか?」
晋「スカウトさん、話す相手が違うっていいはってるんですか?」
スカウトは、立とうとした姿勢のままで、
 スカウト「そうでしょ?だいたいかよさん本人もいないんですよ?」
 晋「いえいえ、話す相手なら目の前にいまっせ?」
 スカウト「はぁ?何を言ってるんですかぁ?」
俺は、ポケットから便箋を出して、机の上に置いた。
 スカウトは???って顔で、座りなおして、便箋を読み始めた。
随分読んでるのに、まだ、????って顔のスカウトに、
 晋「分かりました?この人は、かよさんの代理人としてここに居るんですわ。分かります?」
スカウト「え?あの?」
 晋「つまり、この人がかよさんとあんたの仕事の話、全部聞くって言ってるんですわ。この人がうん、って言わへんかったら、かよさんは一ミリも動かせませんで?」
 スカウト「え?」
晋「スカウトさん、委任状って知らんのですか?」
 スカウト「いや・・・でも、もう、動き出してる企画もあるんですよ・・・そんな無茶な・・・」
 晋「だから話し合いしましょうって言ってるんです。もし、それで、何かあったら、この人が責任とりますから。」
え?聞いてなかったぞ??
 責任???
そのとき、晋作君の言葉を思い出した。
どんな修羅場も覚悟出来ますか?ってそういうことか・・・。
 晋作君は、俺に一番、重いところを背負わせる気なんだな・・・。
でも、当たり前か・・・。そうじゃないと、意味がないもんな・・・。
スカウト「責任取るって・・・どう責任を取るって言うんですかっ!」
 晋「だから、まず何がどうなってるかを話してくださいって言ってるんですよwwwそうじゃないと責任も取れないでしょ?どっちにしろ、スカウトさんは、もうかよさんと話す機会はないですよ?」
スカウト「はぁ?何言ってるの?」
 晋「いや、もう、かよさんはスカウトさんとは会わないってはっきり言ってますから。どちらにしろ、こちらの俺さんと、話すしかないんですよwww」
スカウト「・・・。」
 晋「ほら、話してくださいよ。もし、違約金とかが発生するなら払いますから、書類出してもらえます?ちゃんと責任を取りますから」
スカウト「・・・。」
 晋「申し訳ないですけど、こちらの方はAV出演とかには絶対に「うん」って言いませんわ。でも、損害を発生させてたら、その分は払いますから。契約書とかあるんでしょ?」
そうなんだよねwwwかよさん、書類だけは一切、書いても捺印もしてないって言ってたwww
スカウト「・・・あのな、ガキの遊びと違うんだぞ?業界の慣習って言葉知ってるか?契約書がなくても、履行しなければならない場合もあるんだぞ?」
 スカウト「素人がな、口を出してもロクなことがないんだぞ?なんだ?この紙切れ?こんなもの役に立つと思ってるのか?」
スカウトの雰囲気がガラッと変わったwww
 こええよ、なんだ?こんなに背が低いのに、さっきまでニコニコしてたのに、180cmのガリガリよりもすごく怖いwww
泣きそう・・・、なんだ、この怖さ・・・
 今まで感じたことのない怖さ・・・
 ケンカで怖いとかそういうんじゃないんだよ?
そうか、これが迫力っていう奴か・・・。
業界の慣習?履行?どういうこと?
 さっきまで有利だったような気がしたのに、どういうこと?
晋「あほか。こんな労働条件に関して、出るとこでたら、業界の慣習よりも法律の方が上に決まってるやろwww」
 スカウト「あぁ??」
でも、弱った!!
スカウトの「あぁ??」が弱いwww
恫喝というより、本当の疑問文っぽかったしwww
 晋作君、あんたは何もんなのwww???
晋「っていうか、あんたの業界で労働条件に関する係争なんてそうそうでけへんやろ?あきらめろ」
 スカウト「・・・お、お前、なんなんや?法律家か?」
 晋「名刺、欲しいですかwww?」
晋作君は名刺を渡した。
 俺もよく考えたら彼の名刺を見たことがなかった。
 コンサルとか投資家とか、どういう名刺なんだろうと思ってたら、
「高杉晋作」
と名前と住所しかかいてない名刺だったwww
スカウト「これじゃ分からないだろ・・・」
晋「それやったら言うけどな、この件に関して、こっちは、この俺さんが最終責任者やって言ったよな?あんたの方はどうやの?あんたが最終責任者やの?あんた個人を相手にしたほうがええの?それとも、あんたの会社相手にしたほうがえ
 えの?」
スカウトの顔色が変わった。
 スカウト「ええ?いや・・・それは・・・ですね」
晋「もし、あんたに最終決定権がなかったら、あんたこそ、なんやの?ってことちゃいまんの?」
 スカウト「・・・」
 晋「かよさんはおらんけど、こっちは最終決定権持ってる人間がいるんや。俺が何者でも問題ないやろ。分かる?今度はこっちが言うで?あんた、責任者やの?」
スカウト「・・・」
晋「あかんなぁ、らちあかんわ。あんたの会社に行って話しようか?」
後で晋作君に聞いたんだけど、こういう女優とかの契約って、会社から、「現場の裁量」ということで、任されてるんだって。
 つまり、その場で決めることが、スカウト(この場合はマネージャーをしてるんだけどね。紛らわしいw)にも許されている。
でも、問題があった場合は、会社に責任を問われる。
 マネージャーはそういうことをすごく嫌がる。
 まぁ当然だろうけどwww
 会社に自分のせいで、ごたごたを持ち込まれるのは誰だって嫌だ。
次に、個人的にスカウトがかよさんを動かそうとしていた場合は、もう、話し合いも必要ないって。契約書もないわけだしwww
 だから、スカウトはどちらにしろ、詰まるしかなかったんだって。
突然、晋作君がテンションを落した。
晋「気持ちは分かりますよ。もう少しで大きな利益が出る仕事出来そうでしたのにね。」
 それにつられてスカウトも「ふぅ」っと言った。


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