風俗行ったら人生変わった【長編】②

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晋「すぐ行きますけど、どうしましょうか。かよさんの部屋にあげるのもなんですよね?」
俺「そうだな。かよさんは別に同席する必要ないと思う。」
晋「じゃあ、マンションの前で張って、捕まえたら、サテンか居酒屋に拉致りましょか。」
俺「え?そ、そうしよう。」

俺にはそういう発想自体がない。
晋作君は軽く言うWWW

晋「俺がつく前にガリガリが着たら、俺さん、押さえとってくださいねwww」
俺「ちょ、ちょっと・・・それは」
晋「何言うてまんの。タイマンで勝った相手でしょ?Www」
俺「晋作君、早く着てよ〜。」

怖かったwww
もう、二度とケンカなんかしたくないし、別にあれは勝ってないし。

地面でやれば絶対に負ける自信があった。
20分くらいで、晋作君は来た。タクシーで来たらしい。

まぁ、俺も何度か、かよさんの家と俺の家をタクシーで行き来したのでこれくらいで着くと思ってたけど。
それよりもガリガリが早く着たらどうしようと思ってたwww
だってあいつ、どこに住んでるのかも分からなかったしね。

晋「俺さん、さすがやな。今日の今日でガリガリを呼び出すとは」
晋作君は俺の背中を叩いた。

何?この安心感www
俺もかよさんにこんな安心感を与えたいよ。
晋作君はコンビニの袋を持ってた。
何を買ったんんだろうか。

俺「き、きたよ!晋作君!」
ガリガリが、ふら〜っと現れた。
そして、マンションの前に立っている俺の姿を見つけると、怪訝そうにしてた。
夜だからすぐに分からなかったんだろう。

俺だと分かると、
ガリガリ「なんだよ。どうしてここにいんの?かよ、嘘ついたんか?」
と不審そうに、敵意むき出しで聞いてきた。

俺「い、いや、聞きたいことがあってさ。」
ガリガリ「俺はあんたに話すことなんてないぞ。こっちどちらさん?」
そして、晋作君にも不審な目を向けるガリガリ。

晋「まぁ、立ち話もなんですから、そこらへんのサテンでもいきません?居酒屋でもいいですよ?」
晋作君は標準語を話そうとしたらしいが、隠せない大阪弁のイントネーションwww

ますます、不審がるガリガリ。
ガリガリ「いいよ、気分悪いから帰る。もう、二度と来るなって言ったのはあんたでしょ?」

そのとき、晋作君が、
晋「お前、分かってんのか?話聞いたけど、お前のやってたことは、立派な強姦罪やぞ?その話をつけようっていってんねん。」
と笑いながらドスの聞いた声で言った。

俺とガリガリガが同時に晋作君を見た。
多分、同時にびびったと思うwww
ここでの大阪弁は怖い。
ガリガリも晋作君のことを何もんだと思っただろうwww

晋「な、悪いようにせえへんから、兄ちゃん、落ち着いて話せるところにいこうや。」
晋作君が怖いwwwひたすら怖いwww

ガリガリ「こ、ここじゃ、駄目なのか?」
晋「別にええで。別に兄ちゃんをさらおうなんて思ってへんしwww」
言い方がいちいち怖いよwww

晋「で、兄ちゃん、スカウトと絵を書いて、かよさんから金を騙し取ってたんやろ?」

いきなりかよ!!

よくもまぁそんな聞きにくいことを平気で聞けるなぁ?
でも、作戦的にどうなの?
俺ももちろん、すごく疑ってて、核心を知りたいんだけどさ。

ガリガリ「え?な、何を言ってんだよ?あ?」
ガリガリは凄んできた。

でも、すごむ前に明らかに、様子が変だった。
素人(?)の俺にもはっきりとわかったwww
晋「あのな。お前が300万、金借りたって言う証拠が欲しいねん。300万もやったら当然、借用証書とか、なんかあるんやろ?」
ガリガリ「なんなの、あんた?300万?かよが返してくれてるやつ?そんなもの、今は持ってるわけないだろ」
晋「まぁそうやろうなwww」
晋「でも、スカウトが肩代わりしてくれたんやろ?」
ガリガリ「そんなこと、あんたに言う必要ないだろ?」
晋「肩代わりっていうと聞こえがいいけど、要はスカウトからの借金になっただけやな。それの書類は?」
ガリガリ「だから言う必要ないだろ?」
晋「何、眠たいこというてんの。最後まで聞かへんと、泣かすぞ、コラ。」
ガリガリ「・・・・」
晋「法的に、かよって娘がお前の借金を返す必要どこにもあらへんやろ?あの娘はそれでも返してくれてるんやぞ?」
ガリガリ「・・・」

晋「かよさんに借用証書は見せたんか?」
ガリガリ「見せてない・・・」
晋「俺さん、かよさんは借用証書、つまり借金の証拠も見ずに、こいつの借金払ってるんですよ。分かります?」
晋作君はなんとも言えない表情で俺に話しかけてきた。

晋「でも、ほんまにこんなことがあるんですわ。オレオレ詐欺とか、ねずみこうとかマルチとか、ワンクリック詐欺とか、ほんま信じられへん。」

晋作君は、ガリガリを向き直って、
晋「でもな、スカウトとお前の間には借用証書あるやろ?まだ返し終わってへんしな。」
ガリガリ「あ、あるよ。」
晋「それ、見せてもらわんと、かよには、もう金を払わせへんで。っていうか、金返してもらうで。」
ガリガリ「ちょっと待てよ。あんた、関係ないだろ?」
晋「頭悪い奴ほど、関係ないだろって言うけどなwww」

晋「お前に関係あってもなくても、関係ないねんwwwかよさんが金を払ってるのって、結局、あの娘の思い込みだけなんやってことやろ?借金の書類も証拠もないんやったら。ほんだら、別に払わんでもええやんけwww」
ガリガリ「い、いや・・・あ、あの・・・」

ガリガリ詰まったwww

いや、俺もこわごわ聞いてたんだけど、晋作君、このときは明らかに集中力がなかった。
つまり、本気じゃない感じ。
俺が命がけで戦ったガリガリという男も、晋作君にはザコキャラなのかwww
最初に会うスライムレベルなのかwww

その証拠に、晋作君、話してる途中、鼻毛を抜いてたwww

晋「だ〜から、そこらへんの居酒屋でゆっくり話しょうや?お前、スカウトが怖いから黙ってるだけやろwww?」
ガリガリ「・・・」
晋「だって、もうお前、かよって娘から、うまい汁吸ってへんもんなぁwww。だから、その腹いせもあって無理やりやりに来るんやろ?」
ガリガリは、なんでそんなことまで分かる?という風な顔をした。

そして、俺は「スカウトへの腹いせにかよさんをやりに来る」というセリフに引っかかった。

俺は初めて口を開いた。

俺「どういうこと?」
ガリガリ「・・・・・。」
晋「俺さん、嫉妬って分かりますややろ?こういうやつは愛はない代わりに嫉妬だけはあるんですわwww」
ガリガリ「な、なんだと」
晋「おぁえぁ、だあっとええぃいいっ!!」
俺・ガリガリ「は?」
晋「いやいや、『お前はだまっとれいっ』って言ったんですわwww 」

ガリガリは完全にビクビクしてて、目の前で侮辱されても言い返せない。
こんな場面でギャグを交えながら、どうして話せるんだろう?これまでの俺なら、もうどもりまくりのてんぱりまくりだろう。人間の精神力って本当に違いがあるもんなんだなぁ。っていうか、侮辱じゃなくて図星なんだろう、俺には「分
かる気がするレベル」だが。

いつの間にか、晋作君はガリガリの肩に手を回していた。
晋「ほな、こいつと二人でそこらへんの居酒屋に行ってきますわ。」
俺「いや、俺も行くよ。」
晋「ほんまやったらそうなんやろうけど、かよさんの家の前やし、今日はもう、俺さん、頑張ってんから、かよさんと過ごしてくださいよ」
俺「うん、分かったwww」
晋「現金やなぁ。ほな」
晋作君はガリガリと仲良く闇に消えていったwww

俺はかよさんに報告するためにかよさんの部屋に戻った。
かよ「どうでした・・・?」
俺「いや、もう二度と、間違いなくこないよ。それに・・・」

俺は晋作君のことを言うべきか迷ったが、この時点では言わないことに決めた。

かよ「ごめんなさい・・・。」
俺「いや、これで俺も安心できるしwww」

このとき、俺はちゃぶ台みたいな前に座ってて、かよさんはベッドに座ってたんだけどさ。

かよ「今日は1人でいたくない・・・」

って言ったんだよ、最初に多分。
でも、俺の耳はそういうセリフが入らないらしく、

俺「てーくない?てーくないって何、それ?」
って聞き返したwww真顔でwww

でも、その間違いが、見当外れすぎて、かよさんも自分のセリフを聞き間違えられたとは思わなかったらしく、

かよ「てーくない?てーくないってなんですか?」
と聞き返した。
そして、数秒後に笑い出したwww更に数秒後に、怒り出したwww

かよ「あのっ!ひとりで・・・いたくないって言ったの・・・」

これってさ、泊まっていって欲しいってこと?
抱いて欲しいってこと?

ちなみに、童貞の俺には、「抱きしめて寝て欲しい」という意味に聞こえたんだけど。
エッチに発展するかどうかは、不確定だよね?
でも、抱きしめて寝たら・・・エッチしてしまうよね。
でも、抱きしめて寝て欲しいだけだったらどうしよう?
そんで、かよさんは俺が童貞だということしってるし。
淋しさを癒すどころかイベント発生してしまうよwww

思い出したけど、晋作君、「かよさんと過ごしてくださいよ」って闇に消えるとき、手をあの形にしていきやがったwww親指を人差し指と中指から出す奴。

なんだろうか。
そういうチャンスがきたのに、俺はすごく冷静だった。
現実感があるようなないような・・・。

で、後で気付いたんだけど、これ、新必殺技だったんだよwww無意識のwww
この当時、俺は次から次へ遅い来る修羅場に耐えるのに必死だった。
だって最初にかよさんとであったホテルの部屋で過呼吸なったのって甘えでしょwww
過呼吸になってるわけにはいかないって精神状態だったんだ。

そして、エッチフラグが立ったとたん、つまり、第三東京都市みたいなもんで、全ての精神のシャッターが下りて、妙に無感動になってしまってたんだよwww絶対にそう。
そうじゃないと、てんぱるだろ、普通。

俺「はぁ。」なんて気の抜けた返事をしてしまったんだよね。
かよさんは、今から思えば勇気を出して言ったのにさwww

それに、今日もさっきまですごい緊張状態だったしさ。
それから、俺から告白しなきゃって思ってたし。
これからスカウトとの戦いが始まるし、晋作君は、ガリガリを居酒屋で追い詰めてるだろうし、うん、最初と何も変わってないwww

結局いい訳だ。
どうエッチしたらいいか、わかんないwww
っていうか、ここで、セックルに発展するかも知れないって?

これまで俺がかよさんに触れられたときは、セックルに発展しない場面だったしwww

どうしよう?かよさんは、俺の方を見詰めてる。

俺はゆっくり、かよさんに近づいた。
俺はどうでもいいけど、かよさんが抱きしめて欲しいんだろう。

この主体性の無さwww
ハーレム漫画の悪影響www

俺はベッドに乗って、かよさんの横に座って、そしてかよさんを押し倒した。
その瞬間、かよさんがぶーっと噴出した。つばが俺の顔にかかった。
嬉しかったwww

俺「なんで笑うのwww?」
かよ「俺さん、なんかロボットみたいなんだもんwww」
俺「先行者?」
かよ「へ?」
俺「いや、何もない(むしろ先行者なら頼もしいよな)」

これさー、この日は結局なんもなかったんだよ。

告白→付き合う→セックルっていうのが本当だろ?
でも、そういうもんじゃないんだよね、やっと分かったよ。
このとき、エッチする能力があれば、このあとの苦労もなかったんだけどね。

それでは、ここで晋作君の話をちょっとだけ

大阪に行ったときに彼のマンションにBNF氏のような部屋があって、なんか、株価をみるためのような画面がいっぱいありました。そのとき、彼の言ってた言葉がすごく印象的だったので書きます。

俺「どうしたら株って儲かるの?」
晋「違うんです。どうやったら損しないの?って考えるんですわ。」
俺「え?どういうこと?」
晋「例えばBNFさん、知ってます?」
俺「ジェイコム男でしょ?」
晋「それですわ。」
俺「どういうこと?」
晋「まぁ、にちゃんとかやってる奴ならBNFさんですけど、世間一般、マスコミを通じてしってる人はジェイコム男でしょ?」
俺「うん。」
晋「どういうことか分かりますか?」

俺「いや、わかんない。」
晋「結局、株とか、FXとか、みんな博打をやってるんですわ。」
俺「?」
晋「BNFのすごさってのは、毎日、地道なトレードをやってきたってことなんですわ。」
俺「?」
晋「なんや、今、BNFの資産が2百億をはるかに越えてるってTVで見たんですけど、ジェイコムで儲けたのって20億でしょ?あれがなくても、まぁ、時間はかかったかもしれませんけど、同じような利益は出すんですよ。」
俺「うん、そうだね。」
晋「つまり、世間がジェイコム男って騒ぐのは、本質ではなく、ああいう派手な面なんです。みんな株やFXに、夢を持ってるんですよwww」
俺「うん、なんかすごく儲かるってイメージがある」
晋「10%・・・いや1%でいいんです。それを毎日儲けてたら、いずれすごい額になる。」
俺「うん、分かる。」
晋「でも、爆上中の株は売れないwww何故なら、人は希望的観測をする生き物だからです」

晋「そうじゃなかったら、宝くじなんてあほなもん買わんでしょう?」
俺「そうだなぁ・・・。」
晋「結局、株とか、FXとか個人投資家の多くは宝くじとそう遠くない意識でやってるんです。」
俺「うん、俺もなんか、株ってギャンブル的な一攫千金的なイメージがあるなwww」
晋「だからこそ、ジェイコム男なんですよ、BNFでなく。」
俺「うんうん。」
晋「希望的観測など一切せず、せこくせこく、少し儲かったらすぐに引く。これだけでいいんです。絶対に損をしないという緊張感。それでも損するときは損するんですから、普通の人なんて、すぐに資金を溶かしますよwww」
俺「面白くないなwwwそれじゃ。」
晋「まぁ、違う意味での面白さはありますけどね、普通の人の思う面白さとは無縁ですね。でも、普通の人は儲けられないんですから、普通の人だと駄目なんですよ。」
晋「とにかく、人生でもなんでも、1%づつでいいんですわ。それをどれだけ続けられるかですわ」

この言葉がすごく残ったwww
今でもこの言葉を思い出して頑張ることにしている。

そして続き。

晋「はぁ?昨日、決めてないんですか?なんでですのん?」
俺「い、いや、そんな雰囲気じゃなかったし・・・。」
晋「雰囲気って・・・!俺さん・・・。そんなもん、つばつけて突っ込んだらよろしいやん・・・」
俺「それもどうかと思うけど」
晋「俺なんて、気付いたら終わってましたよ、初体験なんてwww三秒でしたわwww」
俺「だから、ああいう・・・なんかさ、勇気付けなければいけないような状況で、てんぱりながら、セックルして、そうなったらどうすんのwww?」
晋「笑えますやんwww」
俺「他人(ひと)ごとかよwww」

晋「ガリガリのことを片付けた勢いでやれば良かったのに。その為に俺一人でガリガリを詰めたんですよwww」
晋「それに、やっぱエッチしたら、更に頼ってくれるもんですて」
俺「え?なんで?」
晋「いや、真顔で聞かれても・・・。男と女ってそんなもんなんですわ」
晋「まぁ、告白が先とか、そんな俺さんみたいに順番よくなりませんってwww」
俺「でも、晋作君みたいには、出来ないよwww」
晋「だから、キャバクラとか一緒に行って鍛えようと思ったんですけど・・・それはそれとして、ガリガリの奴、きっちり詰めてきましたわwww」

俺「どうだった?」

晋「もう、全部話しよりましたわ。最初に思ったんですけど、酒のまして、諭せば普通に全部吐くやろって。」
俺「そんなこと分かるもんなんだなぁ。」
晋「本物の悪人じゃなくて、拗ねてるガキですからね。ちゅうことは、どっかまだ、純粋なんですわ。」
俺「なんで分かったの?」
晋「ふくれっ面で、『あんたには関係ないだろ?』って連発してましたでしょ?本当の悪人は、言い訳を用意してるもんですわ。そんで、それをスラスラ言うんですよ。」
俺「なるほど・・・。」
晋「スカウトは理屈を述べて、話を進めるでしょ?でも、ガリガリは、無理矢理で、強引しか手段がないんですわ。そんで、突っ込まれたら、『関係ないだ
ろ』って、ガキ以外の何ものでもないでしょ?」
俺「ああ、確かに。なるほど!!」

だから、昨日、最初からガリガリを舐めてかかってたのか。コミュ力もすごいけど、人間の観察力もすごいと思った。言われてみれば、『ごめんしゃ〜』とか泣き出したときも子供っぽかったなぁ。

そのあとは、妙に素直になったし。

ここからスマホで晋作君が録音したのを聞かせてもらったのをもとに、晋作君とガリガリのやりとりを書いてみる。

ガリガリ「スカウトさんは、パーティのサークルの先輩で、女遊びとかいろいろ教えてもらって、よくつるんでたんです。昔はホストとかもやってたそうですけど・・・」
晋作「いわゆるヤリサーとかいう奴か。そんなとこに新入生のかよさんを勧誘したんか?」
ガリガリ「いえ、違います。かよ・・・さんは、違うサークルですよ。普通の運動系の。俺は、かよのことは、本気で・・・好きだったんです。」
晋「でも、最初、ほぼ無理やりやったって聞いてるぞ?」

ガリガリ「それは違いますよ・・・。イケそうだったから、強引にいっただけですよ。女の子を落すときは、そういうとき、ありません?」
晋「・・・・・・まぁ、そこらへんのことは主観やから、もうええわ。」
ガリガリ「だから、かよのことはスカウトさんにも話したんです。本気で好きな娘がいるって。」
晋「ほう。」
ガリガリ「スカウトさんは、そんないい女なら、大切にしろよって言ってました。そのときは。」

ガリガリ「それから、大学がつまらなくなって、スカウトさんの仕事を手伝うようになったんです。スカウトさん、いろんなことをしてたから。」
晋「何の仕事や?」
ガリガリ「スカウトとか、AVのマネージャーとか、風俗店の店長とか。俺はナンパした女とか、知り合いの女を紹介してたんです。」

ガリガリ「でも、それも性に会わなくて、パチとかにハマって・・・。」
晋「そのときに、借金し始めたんやな?」
ガリガリ「はい。」

ガリガリ「でも、それでかよに迷惑をかけるつもりはなかったんです。」
ガリガリ「でも、かよが、『大丈夫?ご飯食べてる?』とか、すごく気を使ってくれて・・・、お金をくれたんです。」
晋「お前、それも、パチに突っ込んだんやろwww」
ガリガリ「・・・・・・本当に悪いと思ってます。」
晋「・・・」

ガリガリ「その頃、大学もほとんど行かず、除籍になったと思います。」
晋「お前、それでもまだ遊んどったんか・・・。」
ガリガリ「かよは、ちゃんと働いてって言ってました。ご飯だけは食べてって言って、大学行く前に、飯を作っていてくれたんです。それで、お金もくれて・・・」

ガリガリはそこで泣き出したらしい。

晋「でも、その金も遊びに使ったと・・・。」
ガリガリ「あるとき、夕方ごろ、部屋に帰ったら、かよが作ってくれた飯が冷えてて・・・」
ガリガリはヒックヒックって泣き出したらしい。

ガリガリ「かよ、ごめんって思いました・・・。」
晋「そんで?」
ガリガリ「でも、俺、馬鹿で・・・」
晋「まだしょうもない遊びが止められへんかったんやな。」

ガリガリ「その頃、かよが大学もあんまりいかず、働いて金をくれてたって分からなかったもんで」
晋「いや、普通、分かるやろwwwかよさんに甘えすぎて、全然、あの娘のこと見てへんかったんやろ」
ガリガリ「で、気付けば借金も100万くらいになってて」

ガリガリ「そのときに、久しぶりにスカウトさんに会ったんです。ガリガリ、元気かって、飯おごってくれたんです。」
晋「・・・」
ガリガリ「そのとき、金がないんで、また仕事手伝わせてくださいって言ったんです。」

晋「借金のことも話したんか?」
ガリガリ「はい。そしたら、ぼんと50万くれてたんです。気にすんなって。」
晋「お前、それ、借金に当てんと、使いきったんやろwww」
ガリガリ「・・・」

ガリガリ「次にあったときに、50万のことを怖いほど恩着せがましく言われたんです。そしたら、急に優しくなって、100万の借金をチャラにする話しがあるって言って・・・。」

晋作「で、300万の架空の借金を作ってかよさんに払わせようとしたってか?」
ガリガリ「そうです。150万づつって山分けって言われて、そんで、前にやった50万があるから、あと100万やるから、それで借金を返せって。でも、結局、その100万は貰えなかったんです。」
晋「被害者ぶんなよwww話しがおかしいやろ?」

ガリガリ「いや、俺はかよを風俗にまで働かすつもりはなかったんですよ。でも、50万のことを恩着せがましく言われて、とにかく、かよと会わせるだけでいいからって言われて・・・。」
晋「二人きりで会わせたんか?」
ガリガリ「・・・そしたら、かよが、キャバクラで働いて、返すから、ガリガリさんも働いて一緒に返そうって。」

晋「お前、風俗やと知らんかったんか・・・?」
ガリガリ「そうです。そんで話しが違うってスカウトさんに言ったら・・・」
晋「お前、用済みにされたんやろ?スカウトがかよさんを管理するために」
ガリガリ「かよに近寄ったら、ただじゃすまさんぞって言われました。マジで殺されるかと思ったんです。」

晋「なあ、聞きたいこと、あんねんけどや」
ガリガリ「なんですか?」
晋「スカウト、かよさんとやったんか?」

ガリガリ「それは分かりません。けど、ないと思うんです。だいたい、かよは固いですし。」
晋「固い?身持ちがか?」
ガリガリ「男は俺しか知らないと思いますよ。風俗してても(キリッ)」

ガリガリ「だって、かよは、スカウトがどれだけ説得しても、俺と別れないって言ってたらしいんです。だから、かよは、俺がかよを捨てたと思ってるはずです・・・。」
晋「お前、もしかして、まだ、かよさんにまだ惚れてるんか?」
ガリガリ「・・・離れてみて、かよがどんなにいい女か分かりました。お金返すの頑張ろうね、って言ってたし・・・。」

晋「で、時間が経っても、お前はより戻せると思って会いに言ったら拒絶されたんやなwww」
ガリガリ「なんとか、最初みたいに強引にいけば、戻ってくれるかと思ったんですけど」

晋「そしたら、かよさんには、俺さんがいたとwww」
ガリガリ「だから、俺さんには、かよを幸せにして欲しいです。(キリッ)」

晋「(ボソッと)調子のんな、コラ、ぶっ殺すぞ。」
ガリガリ「・・・・すみません。」

晋「でもな、かよさんの幸せ、を思うんやったら、知ってること、全部話せよ。」
ガリガリ「・・・分かりました。」

晋「まぁ、・・・こんな感じですわ。」
俺「・・・」

晋「なんで、ここまでガリガリが話したかって言うと、スカウトへのうらみと、あいつなりにまだかよさんに惚れてる・・・つうか執着してるからでしょうね。まぁ、それがガリガリなりの正義感とか純粋さなんでしょう。」
俺「ガリガリは本気で俺に、かよさんのことを幸せにしてとか言ってるの?」
晋「それやったら自分でやってますよ。かっこつけたいんですわ。自分で『いいもの』でいたいんですわ。自分を悪者と思いたくないんです。だから、ここら辺が幼稚な正義感なんすわ。」

俺「でも、分かる気もする。最初は俺も自分のためにかよさんの気持ちがきになってただけだからな。全然、かよさんが見えてなかったし。」
晋「相手の気持ちが分からんってのにも、種類がありますよ。」
俺「でも、俺が過呼吸なんのもいっしょだよね。自分でいっぱいいっぱいだから、なるんだよ。」
晋「そんで、かよさんが介抱してくれたんでしょ?あの娘は、ガリガリとは逆に、相手の気持ちばかり気にする性格なんですわ。そんで、『私がいなくちゃ駄目』とか思うんですよ。」
俺「なんか、ネットで見た。DVの典型じゃね?それ?」
晋「まぁ、そうかも知れませんね。自分に自信がない女と、根拠のない自信のある男の組み合わせwww」

晋「で、念書を書かしてきましたわ。借金は嘘だって言うこととか、スカウトとグルだったこととか。」
晋作君は、封筒から紙を便箋を出して見せた。

俺「ああ、コンビニにその便箋を入れてたのか。」
晋「それと、この水性の赤ペン。朱肉がないから、ガリガリの指に赤ペンで塗って、拇印させました。」
本当に手際がいいなwww

晋「借用証書も作ってませんでしたわ。これで、スカウトを完璧に詰めれます。」
俺「本当にありがとう。」
晋「まだ終わってませんてwwwまぁ、見ててください。俺さん―」

俺「ん?」

晋「あいつら、かよさんを舐めきってます。今回はそれが幸いしましたわ。」
俺「どういうこと?」
晋「詐欺をするにもやり方がええかげんすぎたんですわ。そのツケをおもいっきりとりますわwww」

確かに、かよさんなんて、誰でも簡単に騙せるだろwww
すぐに、人のことに一所懸命になって、疑うことも知らないんだから。
お人よしで、天然で、一直線で・・・アホで、馬鹿でwww

かよさん・・・。

晋「なんで、泣いてますん(汗)??」
俺「別に・・・。(byエリカ様)」
かなり、ふてくされて言ったような気がするwww

晋作君はすごい焦ってた。

風俗行ったら人生変わった【長編】①

風俗行ったら人生変わった【長編】②←イマココ

風俗行ったら人生変わった【長編】③

風俗行ったら人生変わった【長編】最後

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