風俗行ったら人生変わった【長編】②

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風俗行ったら人生変わった【長編】③

風俗行ったら人生変わった【長編】最後

俺「は、犯罪だぞ」
ガリガリ「勘弁してください・・・」
俺「そういう問題じゃないだろ?」
かよさんは、話している俺の鼻血をティッシュで拭こうとした。

俺「今、話してるから!」

かよさんは、ビクッとして、
かよ「ごめんなさい・・・」
と黙ってしまった。

俺「い、いや、ゴメン。」
なんか、俺が俺じゃないみたいだった。
鼻息がふーふーと止まらない。
これは鼻血で呼吸が苦しいだけじゃなかった。
やたら喉が渇くんで流しで水を飲んだ。

ガリガリ「かよ・・・いえ、かよさんもイヤじゃないと思ってました」

俺は本気で切れそうになったけど、そのとき、かよさんの方をむいたんだ。
そのときのかよさんのガリガリを見る目、忘れられん。
涙がたまった目で睨んでいたんだけど、あれが夜叉?
ああいうのをうらみがましい目というのだろうか?
俺はびびった。かよさんの目つきにびびった。

かよさんにびびった俺は、ついに、ガリガリの頭をはたいた。一方的に無抵抗の人間をたたくなんて、もちろん生まれて初めてだけど、ガリガリが言い訳するたびに沸いてくる怒りを抑え切れなかった。

俺「かよさん、お前になんどもイヤって言ってただろ?」
ガリガリ「だからぁ、本気でぇ嫌がってるとはぁ・・・」
俺はまたガリガリをはたいた。勝手に手が出るってこういうことか。

かよさんがいやがっているのは、分かるだろう、どう考えても!!
こいつはやりたいだけなんだ。自分より、弱いものをおもちゃにしてたんだ!!
そして、自分より強いものが現れたら平気で嘘をついて言い訳する。
俺がこいつより強いかどうかは別として。
俺は気がつけば、思いっきりガリガリを殴っていた。
空振りした。ガリガリが愛想笑のような表情を浮かべた。

もう一発、殴った。
今度は当たった。ガリガリも鼻血を拭いたwww
これでおあいこだwww
俺の手も切れていた。雑菌が入ったらしく、後で膿んですげー苦労したwww

すると、かよさんが、ガリガリの鼻血をティッシュで拭いた。

ガリガリ「あ、どーも・・・」

そのやりとりを見てると更に腹が立って来た。
つーか、なんで、こんな奴にやられんだよ、かよさん。お前はアホか?
なんていう気持ちが湧いてきた・・・。
俺はかよさんにイラつくなんて、思わなかった。

というか、こんな感情はイヤだ。
気持ちのやり場がなくなってきた。

俺「お前、二度と、かよさんに手を出すなよ?鍵も返せよ・・・」
ガリガリは素直に鍵を出した。

これでエントランスからは入ってこれないだろう。
かよさんは、やっぱり、ずーっと黙って無表情で見ていた。
流石にかよさんのこのときの心境は分からない。

今でも分からない。

ガリガリは、「すいませんでしたぁ・・・」と言いながら、部屋を出て行った。
これでいいんだろうか・・・。でも、やれることはやったし。
後は俺とかよさんと二人きりになった。

なんだろう、このとき、俺は無性にイライラしていた。
かよさんは何も話さないし。
人生でこんなに腹が立つって言うか、やり場のない怒りに包まれたのは初めてだった。

後でかよさんに聞いたら、目が血走っていたらしいwww
怖くて声がかけられなかったそうだwww
鼻息も荒いままだった。とにかく座ってみたが落ち着かない。
かよさんを見た。かよさんはなんかはかなく見えた。
で、そのとき、気付いたんだ。

俺、超勃起してたwww

いや、俺は、頭ではこれっぽっちもかよさんにエッチなことを考えていないのに、股間は激しく熱くなっていたwww
それを自覚して、初めてかよさんにエッチなことがしたいと思った。なんで、こんなときに、初めて立つんだよ?

「お風呂入ります?」のときに、なんで立たないんだ?

これ、どういうこと????

しかし、こんなときに、エッチなことをするなんて・・・と思ったし、童貞だから、どうことを運べばいいかも分からないwww
よけいに鼻息を荒くしながら、勃起に気付かれないようにチ○ポジを直すしか出来なかった。

いや、俺が童貞じゃなかったら、絶対に押し倒していただろう。
童貞で良かったwww
この状態で、かよさんを押し倒すって鬼畜じゃね?

少し落ち着いてきた。

俺「鍵は取返したし、今度、それでも来たら、ドアチェーンを開けちゃ駄目だよ?俺にすぐ電話するんだよ。」
ガリガリを追い返した実績が自信になっていたwww

かよさんは、こくんとうなづいた。
かよ「ごめんなさい・・・ありがとう・・・」
俺「うん・・・これで、また明日から店に・・・」
いいかけて、止めた。

また明日から元気に店に出てどうするんだよwww
知らない男のチ○ポにあんなことやこんなことをするのかよ・・・。
俺は、かよさんにもムカついた。

これまでかよさんは神聖なものだったのに、勃起したり、内心ムカついたり、おかしい。
かよさんにムカつくとか、そういうことがあり得るとは思ってなかった。

なんだろ?ケンカで興奮してしまったのかな。
とにかく、自分で思っても見ない暴力的な感情が勝手に湧いてくるwww

その日は会社を休んだ。

かよさんが自分のことを話し始めたから。
かよさんの話しが長くなりそうだったし、なんか、昨日、今日の早朝とでかいイベントだらけで、疲れて会社に行く気がしなかった。

徹夜だったけど、眠気なんか全く無かったな〜。

かよさんは、高校を卒業して、東京に出てきたんだって。
それで、高校の頃付き合っていた彼氏と遠距離恋愛になったんだけど、お互い、本気で好きあっていたらしく、なにも不安はなかったそうだ。

ここで、ガリガリが登場するんだよ。
もともと、こいつは、かよさんが入ったサークルの先輩らしい。

新歓コンパのときに、車で送るって強引に、かよさんのマンションまで送ってきたそうだ。
かよさんの「断れない性格」が炸裂したらしく、そのまま、上がりこまれ、そのまま無理やりエッチされたそうだwww

全然、笑い事じゃないwww
状況を聞くと、完璧にレ○プなんだけど、かよさんはそう思ってない。
自分が悪い、と思ってるんだ。この娘の思考パターンは、全部、そうなんだwww

そういうことが分かってきた俺は軽々しく、「それはレ○プだ」なんて言ったら、余計に傷つけるかと思い、言えない様になってきた。

そんで、そのときが、かよさんの初めてのときだったらしい。

かよさんのすごいところは、そこで、田舎の彼氏と別れ、ガリガリと付き合いだすところだwww
かよさんは、「もう彼氏に合わす顔がないし、エッチしたということは、付き合うしかない」と言ってた。

それに、このままじゃ、悔しいから付き合ったんだ、とも言ってた。
なんだそりゃ?どんな理由だwww?

これ、分かる?
女の人教えてよ、こんな気持ちがありうるのかwww?

しばらくして、ガリガリが部屋に転がり込んできて、同棲生活になったらしい。
もちろん、田舎の両親には内緒だったらしい。

ところが、このガリガリ、浮気をしまくり、金をかよさんにせびりまくり、というカス中のカスwwwかよさんは、生活費は仕送りで足りていたそうだが、ガリガリに渡す金の為にアルバイトをはじめたというwww

これはまだ、風俗じゃなくて、ファミレスの店員だったそうだ。

ちなみに、このとき、かよさんがマンションに帰ってくると、他の女とかよさんの部屋でやっていたとか。
ガリガリ、こいつ、すげーわwwwこんな男が現実にいるんだなwww
いや、にちゃんではそういうの、よく読んだけど、ほんとにあるんだwww

「どうして別れなかったの?」というと「悔しさと麻痺」だって。
分からんわ。

「悔しい」って何?って聞くと、「私にきっちり惚れさせたい」と思っていたらしいwww
「だから尽くした」と。
どうして?と聞くと、「付き合ったから」だってwww

ガリガリがしっかりして、かよさんに本気で惚れてくれたら、私もガリガリをしっかりと好きになって、ちゃんとしたカップルになりたかった。だってwww
女の心理は、よく分からんわ。
こんな心理があり得るのか?

童貞には複雑すぎて頭が変になりそうだ。
ガリガリへの怒りに嫉妬も入ってきたような気がする。

「ガリガリが好きだったの?」と聞くと、すごく難しそうな顔をして「分からない・・・でも、ちゃんとしてくれたら、好きになれた」と言う。

ガリガリは大学をサボりがちになってパチスロとかパチンコとか、その他、遊び出したらしい。
ガリガリはその内、借金をするようになったんだと。

最初は、消費者金融に借りていて、数万だったらしいが、それが十万単位になり、かよさんのアルバイト料は、全部、ガリガリの借金に消えていった。

その頃から、かよさんもバイトばっかりして、大学に通えなくなり、そのままフェイドアウトwww人生、狂ってるやんwww

その内、ガリガリは、消費者金融じゃなく、やばいところから300万くらい借りて、返済できないと、やばいとかよさんに言ったらしい。

かよさんは途方に暮れた。
すると、ガリガリがある男を連れてきた。
借金を肩代わりするから、かよさんに風俗で働けとwww

その男が、風俗で働くようにかよさんを説得したらしい。

「断れないかよさん炸裂」www
めでたく風俗嬢にwww

すると、今度は、その男が、かよさんに、ガリガリと分かれろと。
あんな男と付き合ってたら、駄目になると。

それでも、かよさんは、別れるとは言わなかったらしい。
直後に、ガリガリはかよさんの部屋から出て行き、連絡がつかなくなった。
かよさんには、300万の借金だけが残ったwww

で、その男って何者???

そうして、かよさんは、借金を返済しはじめ、一年経った今はあと、50万くらいになったそうだ。

ところが、消えたはずのガリガリが、最近現れ、ストーカとしてかよさんのマンションに来るようになった。

そして、現在に至るそうだwww

どーよ、これ?

その話を飯も食わずに、三時ごろまで聞いて、そのままかよさんの部屋で寝た。
かよさんをベッドで寝かせ、俺はラグの上で寝た。

気付いたら夜になってた。
俺たちは、近所の中華屋で飯を食って、その日は別れた。

家に帰った俺は、自分がどーしたいのか、を考えた。
これまでの、かよさんにたいする「好き」っていう感情に対して、壮絶なことがありすぎた。そうそう、昨日から、あまりにいろんなことが起こったので、感覚
が麻痺していた。
童貞の俺は、童貞のまま、男女の修羅場の世界の中心にいるようだったwww

50万あれば、かよさんは、風俗を辞められる・・・のか?
生活費は?

かよさんは、借金を返済したら、お金を貯めて、もう一度学校に行きたいという。
かよさんがもう一度学校に通う学費はそんなに簡単に貯まるもんなのか?
そういやかよさんの親のことを聞かなかったな。やっぱなんかあるのかな。

・・・・俺がなんとか出来るのだろうか?

ただ、好きってだけの感情がすごい幼稚に思えてきた。
かよという娘を取り巻く事情が怖い。

よく考えると、風俗嬢を好きになるって単に嫉妬だけじゃなくて、その女の子を取り巻く事情とも向かい合わなくてはならないことだよな?
あれ?でも、これは普通の娘でも同じか・・・。

なんか、これまでのことが夢のように思ってきた。

かよさんのことを思わなければ、普通の毎日がもどってくるじゃん。
なんか、「風俗に誘った男」ってのが怖すぎるんだよ。

いや、思いだせば、ガリガリも怖いよな。
俺はいじめられたり、ぼっちだったりしたけど、あそこまで悪い人間っていうのと関わった覚えがないような気がする。

かよさん・・・かよさん・・・かよさん。

でも、彼女、一人ぼっちで風俗で働いて、借金を返して、それなのに、俺にこんなに良くしてくれて・・・。
涙が出てきた。彼女はあの部屋で一人ぼっちで住んでるんだ。

一人ぼっちで。

あんなに食い物にされても、その借金を返そうとして頑張ってる。
アホだけど。一所懸命な娘なんだよ。
やっぱ好きだ。そんで幸せにしたい。

そうなんだ。
このとき、「かよさんのことが好きで、かよさんの気持ちが気になる」から、ジョブチェンジして「かよさんのことが好きで、彼女を幸せにしたい」という気持ちになった。
同じ、付き合いたいでも、全然違うような気がするんだよな。

あ、書き忘れてたけど、かよさんは陸上部だったそうだ。
長距離の練習のときに、過呼吸になる生徒がたまにいて、そのときに過呼吸の対処法を覚えたらしい。

俺の気持ちはまぁ、ちょっと進歩したんだけど、かよさんの気持ちはより分からなくなったwww
俺のことをどう思ってるんだろうか・・・。

いや、もともと、まだそこまでうぬぼれてなかったのに、この日の事件でなんか、かよさんの気持ちも近くなったんじゃないかと期待するようになった。

でもな〜、かよさんは俺に好意はあるけど、男として見てくれているのか?
俺は、とにかく、かよさんに告白しようと決めた。
まずは、それからだ。問題が多すぎる。
後のことは後のことだろう。
一個一個整理しながら、ちゃんと進むなんて無理だもんな。

だけど、現実は甘くなかった。

例の「風俗に誘った男」が登場するんだよwww

かよさんは、店に出てこなかった。
メールのやりとりはしたし、たまに電話もした。
でも、外に出る元気はないみたいだった。

俺は店に出ないのは嬉しいけれど、そうそう家に会いに行く勇気もなく、そしてお金とかどうするんだろうとか、複雑な気分だった。

そしてある日、かよさんから電話があった。
相談したいことがあるから、会いたいって。

かなり深刻な声だったけど、かよさんの家に行けるということが何よりうれしかった。
あれから、一週間ぶりくらいだったろうか。

「AVに出ないか?」
その男がかよさんに、言い出しているという。

そうすれば、借金も一気に返せるし、学校へ行く金も稼げるという。
タンタイケイヤク?というものらしい。よく分からんかったが。
まぁ、帰ってすぐに、ググったもんで、すぐに分かったがwww

実は彼女は、「その男」に、ガリガリのことを話したらしいんだ。
そして、「風俗を辞めたい」と言ったらしい。
俺のことも少し、話したらしい。
すると、次の日、その男は、電話で、AVの話を持ち出したらしい。

で、「その男」ってかよさんの何www?
なんか、かよさんの口ぶりだと、どうも、その男を少し、頼りにしている雰囲気があるんだよな。

ガリガリに比べて、話すときの感じが違うんだよ。
かといって好きとかいう気持ちがある風でもない・・・。
何者なんだろう?本当にそのときは訳が分からんかった。

俺は驚いたwww

俺「AV?かよさんが出たら、ソッコー買うよ!」

なんて言うわけないwww
全力で反対したwww当たり前だろ?
風俗だけでも死にそうなのに、AVって!!

でも、俺、AV見まくってるよ?
あれ、おかしいな・・・。
所詮、エゴだよ!エゴ!!

かよさんは、AVには絶対出たくないと言った。
でも、その男はしつこく説得してくるらしいんだよね。
かよさんは、「絶対に出たくないのに、どうしよう?」と言う口ぶり。

俺に助けを求めているのか?

つか、このままほっておくと、かよさんの断れない性格が炸裂するんじゃないかwww?彼女には、借金のことがあるから、断りにくいのか?

俺「俺は絶対にイヤだ。かよさんがAVに出るのはイヤだ。」

と言った。理屈なんてないよ。だってお金のことも口に出せないし、感情を言うしかないもんな。駄々っこでしかないよwww。

かよ「うん、うん。私、出ない。私、断るのが苦手で・・ごめんね、止めて欲しかったのかも。」

そっか。感情論でもよかったのかwwwなんかうれしかった。

ところが、次の日、かよさんは、

かよ「君の問題だと言われた・・・。確かにその通りだし・・・風俗はもういやなんだったら、短期間で済むAVの方がいいと言われた。でも、イヤだ・・・。」

なんか前日よりも、様子が弱くなってるような気がしたんだよなwww

「その男」が借金の返済期限が過ぎた分を肩代わりしてくれているそうで、かよさんは強く出られないらしいんだよ・・・・・・。

俺「でも、もともとかよさんの借金じゃないだろ?」

俺はその理不尽さにものすごい怒りを覚えたけど、過去は変えられないし、どうしようもない。

どうなんの?どうするのこれ?

現実的にかよさんが風俗嬢でいるのと、AV嬢でいるのと、どっちがいいのwww?
バカモーン!分かる分けないwww
でも、かよさんが喘いでいるところをみんなに見られるのはイヤだ・・・!
つーか、感じるのか・・・。男優とか、客とかに触られて感じるのかな・・・。
はははっはは・・・・泣
ははは実は、寝取られ属性には自信があるんだ!!!

俺「俺が50万、用意する。」
本気で言った。

すると、
かよ「そんな迷惑は絶対にかけられない」
と、かよさんはすごい調子で断ってきた。

かよ「お金のことで他人に迷惑をかけるのは最低だから」
だと。

俺「なんでだよ(泣)」
打つ手がないじゃん(泣)

なんなんだよ、かよさんはよ〜

でも、よく考えたら、かよさんは、俺が風俗で無駄金を使うのをすごく気にして、そして、外で会おうとか言い出したんだよなぁ・・・。
受け取るわけないよ(泣)

もう、打つ手がないのかよ。
かよさんだと、流されそうな予感ありありなんですけどwww

かよさんと会った次の日の次の日。仕事が終わって、おれはかよさんに、「久しぶりに外で飲みましょう」とメールした。
外に出ないのも心と体の健康に悪いし、深刻な話ではなく、たまには楽しい話も必要だろうと思ったし。

まぁ、居酒屋でそれなりに楽しくは過ごした。
これまでの俺たちの関係ではなくなっていたので、帰りもすぐに帰らずに、近所の公園を二人で歩いた。
すげー幸せだったwww
かよさん、相変わらず、背が高かったwww

告白・・・でも、とりあえず、AVの件が終わらないと・・・それがどういう結果であってもな、告白なんて出来ないよなぁ・・・。

切なかった。

かよさんは、あの事件があってからやはり近い存在になった気がする。かよさんの笑顔は気を許してくれてるような気がしたからな。

そのとき、かよさんの電話に着信があった。

「ごめんね」と言って、かよさんが出た。

かよ「はい、はい。いえ・・・はい。」
なんか暗い。楽しい内容じゃないようだ・・・。

もしかして、「その男」かな?

俺は、かよさんに目配せをしてみた。
かよさんも目で合図をしてきた。
どうやらそうらしい。
また説得の電話か?

俺「ちょっと変わってもらっていい?」

俺は覚悟を決めた。
俺が断ってやる。

俺が電話に出る!出る!って、仕草をすると、かよさんは、最初はとまどっていたんだけど、

かよ「あの、ちょっとある人に代わりますんで・・・」
と俺に携帯を差し出した。

俺「もしもし」
男「どちらさん?」
俺「あ、かよさんとお付き合いしてるものですけども」
男「あれ?変だな?かよさん、交際してる男性、いましたっけ?」

なんか物腰、柔らかい。話せば分かってくれる人?

こういうときにどもってしまう俺は、まさに死力をふるって話したと思う。
ある意味、ガリガリ君との対決よりもきついかも知れない。
考えなくちゃならないからwww

俺「あの、こういうことは本人の気持ちだと思うんで、かよさんは、イヤだと言ってますし。」
男「うん、本人の気持ちも大事ですよね。でも、この場合は、既に、メーカーさんとも話しが進んでますし。」
俺「え?」
男「聞いてます?彼女の借金を肩代わりさせてもらったんですよ。そして返済方法を紹介したのも私なんです。」
俺「はぁ。」
男「それに、これは彼女のことを思ってのことなんですよ?ああ、そういえば、あなたでしたか?話には聞いてました。彼女は風俗を止めたいといいまして、それだったら、今回の仕事を請ければ、残りの借金も一気に返せて、学費も貯まりますし、結局、長く風俗するより、あなたも安心じゃないんですか?」
俺「でも、世の中にばれるでしょ?」
男「それは、大丈夫ですよ。万全に対策を練ってますから。それに、これまでかよさんと私の関係に、いきなり入られても困ります。仕事に関することですし、本人の自覚の問題ですよね?」
俺「え?」
男「かよさんも、そこらへんを自分の意志で決めないと、いつまでも同じようなことになるって言ってるんですけども、どう思います?」
俺「は?」
男「いえ、あなたもご心配でしょうし、じゃあ一度、三人でお話しする機会を設けましょうか?」
俺「はぁ・・・。」

あれ?この男の言うこと、間違ってないんじゃ・・・。

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